養殖
ノルウェーサーモントラウト(Oncorhynchusmykiss)の養殖プロセスは、1月から2月にかけて開始されます。
健康で成熟したメスから採卵し受精。最高の品質を確保するため、この作業は高度にシステム化されています。稚魚は腹部に大きな卵黄嚢をつけて淡水中に孵化します。この卵黄嚢には孵化後の数週間に必要な栄養分があります。その後細心の注意をもって給餌が開始され、6ヵ月後から1年後、稚魚は海水に移されます。
その後ノルウェーサーモントラウトは海中に設けられたいけすで、約2年を過ごします。いけすには潮流によって常に新しい海水が流れ込みます。
この間、サーモントラウトの成長は慎重に管理され、水温や生育条件に合わせ餌の種類や量を継続的に調整されます。
ノルウェーサーモントラウトは消費者のニーズに合わせ、生後1年半~3年で水揚げされます。高い品質を維持するため水揚げ後はすばやく丁寧に梱包されます。徹底した品質管理のもとで養殖されているサーモントラウトには、多くのメリットがあります。受精から水揚げまで、水質や餌の質、品質などを徹底的にチェックされて育てられるので、品質が安定しています。
さらに水揚げから梱包までにかかる時間が短く、その結果、高い鮮度が保たれます。
このように養殖のサーモントラウトは、季節や水揚げ高を問わずに、新鮮で高品質なサーモントラウトを安定して提供することが可能なのです。
漁法
主に網
用途
生鮮、冷凍、燻製、マリネ、発酵
栄養価
養殖のサーモントラウトは栄養的に非常に優れています。不飽和脂肪酸を大量に含み、脂溶性のビタミンA、Dも豊富です。また、水溶性のビタミンB12やピリドキシンも多く含んでいます。